生姜栽培に「黒マルチ」は必要か?

kuromaru
生姜の栽培

生姜栽培に黒マルチ必要ですか?

あまり考えた事もなかったのですが、近年の生姜部を見ていると
生姜の芽が出てくるのが遅い方がいらっしゃいます。
農家さんと相談したところ、「マルチをすると段違いに発芽するよ」
と教えてくださいました。

え?「そもそも黒マルチって何?」って?

↓黒マルチとはこんなものです。
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畑の上にある黒いビニールの事です。

生姜の発芽は積算温度

この「黒マルチ」をするとどんな効果があるのかというと
土中の温度を上げる効果があるんです。
生姜が発芽するまで50日〜70日かかるのですが、
育てた事がある方ならわかるのですが、とてもじれったいです。
生姜の発芽に関してですが、積算温度だと言われています。
日中の平均気温足していって、ある一定の温度になると発芽するんです。
つまり、温度が高い方が育ちやすいわけですが、
この黒マルチをすると土中の温度が上がり、育成のスピードが上がるのです。
その他にもマルチの効果はいろいろあるので、
下記をご参考ください。

マルチの効果

◆地温を上げる
植物の成長は積算温度と言われています。黒マルチは土中の温度を上げて、発芽を促します。逆に盛夏期は温度が上がりすぎるので、敷きワラなどに代えた方が根に負担がかからなくてよいと考えられます。
◆草を生えにくくする
マルチには黒、銀、透明などありますが、太陽光線を最もさえぎる「黒」が効果的です。草をはやさないためには、ポリマルチだけではなく、最近は除草シートなど、水を浸透させ通気性のあるシートも販売されています。草が生えない環境でマルチング資材を使う必要がないことは言うまでもありません。だから、プランターでは培土が新しく、草の種を含んでいることはまずないので、この目的でマルチをする必要はほとんどない!といえます。
◆肥料が流失しない
マルチングすると雨水が浸透しません。当然、水に溶けて流失する肥料分が少なくなります。ハウス栽培と同じで、栽培が終わりマルチをはぐと土の表面は塩の結晶がばらまかれたように真っ白くなっていることが多いです。流失しないことは少なくてすむので効率的ではあります。
◆土の跳ね上げを防ぐ(ポリマルチの効果では最も重要です)
主な病原は土の中に存在し、水分を得て動き出します。そして、雨水によって下葉へ跳ね上げられることによって、葉の気孔などから、表皮組織のバリアーをかいくぐって進入します。このため清潔なポリマルチで土面を覆うとこの作用が抑えられ、発病も抑えられます。

アマゾンにマルチ売ってました

マルチの代用品

マルチっていっても、要は黒いビニールなんですよ。
だから、家庭菜園やプランター栽培の人には黒いビニールで問題ないのかもしれません。
生姜の栽培に黒マルチは必要かどうかという話ですが
気温が上がりにくい場所であればマルチはあった方がいいかもしれません。
マルチの代わりにワラを敷き詰める方もいらっしゃいます。
今年は発芽してしまったので、GINGER FACTORYでは来年黒マルチに挑戦してみようかと
思っています。
ちなみにこちらが、7月3日の生姜くんの様子です。
随分と大きくなりました。
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