新生姜と根生姜と種生姜は同じです

新生姜と生姜は同じです。

皆さんは新生姜と根生姜が同じ生姜であることをご存知でしょうか?
通常根生姜は10月以降に収穫され、貯蔵庫に寝かされます。
冬を越していくと、収穫当時新生姜のように白かった色が
茶色く変色していきます。そして、辛味も強くなるのです。
新生姜から根生姜
つまり、新生姜を保存して寝かせたものが根生姜です。
皆さんが春先に食べている生姜は、おそらくその数ヶ月前に収穫された生姜なのです。
余談ですが、GINGER FACTORYの生姜を「新鮮な生姜」と表現してくださる
お客様がいらっしゃいますが
実際のところ「新鮮な生姜」と「新鮮ではない生姜」は存在せず、
保存状態が生姜の見た目の良し悪しが差を分けるのです。
また、生姜は一年保存することが可能ですので
11月に出荷される生姜は1年前の生姜の可能性もあります。

種生姜と根生姜も基本的に同じです。

3月〜6月にかけて販売される「種生姜」ですが、
こちらも基本的に通常食用にしている生姜と同じです。
前述にもある通り、新生姜を寝かせて越冬したものが
種生姜と食用の根生姜として販売されるのです。
GINGER FACTORYでは生姜と種生姜を区別してはいませんが
「種生姜」と表記をしないと消費者にとってはわかりにくいことから
「種生姜」の販売を行っております。
ですので、販売時期から外れて種生姜が欲しい時は
通常の生姜を植えるので問題ないんです。
ただ、生姜も時期やエリア、生姜のコンディションによって
芽が出にくいものもあるので種植えする場合はご注意ください。
スーパーなどで購入した生姜を種にする場合は
一度芽出しをしてから種植えすることをお勧め致します。

新生姜の旬はいつですか?

これに関しては過去のブログにも書いているので、
そちらをご覧ください。
「新生姜の旬がわかりにくい理由」

jiki
市場に出回る新生姜には基本的に「ハウス栽培」と「露地物」がありますので
本当の旬は9月〜10月なのかもしれません。

新生姜を植えても芽が出ますか?

これも、新生姜の季節に多い質問ですが、
「新生姜を植えても芽は出ますか?」という疑問があります。
ちょっとやったことはありませんが、
新生姜から芽は出にくいと思います。
理由は2つ
1つ目は、新生姜から芽が出てきているものを見たことがないから
2つ目が、新生姜が出回る時期が種植えの時期と違うから
です。
1つ目は表現が難しいのですが、過去の経験から
なんとなく難しいのではないかと思います。
根生姜を放置していると芽が出てきているのを見ますが
放置された新生姜から芽が出てきているものを見たことがありません。
芽が出る前に腐ってしまうんだと思います。
2つ目は生姜の種植えが3月〜6月ですので、
収穫された新生姜(7月〜9月に収穫されたもの)を植えるのには
物理的に無理かがあるのかもしれません。

新生姜はいつまで販売していますか?

生姜の収穫は「10月末から霜が降りる時期まで」と言われていますので
新生姜は基本的には11月ごろまで畑にあるんです。
でも、スーパーなどでは秋口になると新生姜をみかけませんよね。
ここが、新生姜と根生姜を区別するとろのグレーゾーンなんです。
収穫した生姜を寝かせると根生姜になる
と先ほどお書きしましたが、実は土の中でも生姜は徐々に色づき
辛味を帯びてきます。
消費者が新生姜に求めるイメージは
白くて瑞々しくて、適度な辛味のあるものなのですが
秋口の新生姜は若干色づき、若干辛味も帯びてくるので
消費者の求める新生姜と呼べるのかが難しくなり、
出荷されない事態が起こるのです。

まとめ

如何でしたでしょうか。生姜は一年通して市場にあり、
夏は新生姜、春は種生姜という形で販売するので
ちょっとわかりにくいですよね。
文章で説明するのにもかなり難しい部分があるので
今回の記事では理解できな部分もあるかと思いますが
過去にもたくさんの生姜に関しての説明を書いていますので
是非ご覧ください。
長文大変失礼いたしました。より素敵な生姜ライフをお過ごし下さい。