生姜って、スパイス?漢方?薬味?薬膳?

生姜を語る上で

生姜程いろんな側面をもった食材はすくないのではないか?
「薬味」をイメージする人もいるでしょうが
「漢方」「薬膳」などをイメージする人も多い。
カレーなどをスパイスから作る人は「スパイス」として
本当にいろんな側面から生姜は語られる事が多い。

漢方としての生姜

生姜はもともと中国から日本に来ました。
中国で漢方として使われていた事から、漢方のイメージが定着しているのですが、
もともと中国では乾燥した生姜とそうでないものを区別して扱っていました。
乾燥した生姜、いわゆる「乾薑」が漢方で
生の生姜、いわゆる「生姜」が食用なんでしょうか。
漢方といっても複合薬ですので、
症状に合わせて処方されるわけなんですが、
その際に、一番多様されるのが「生姜」だからそういうイメージが付いたみたいですね。

薬膳としての生姜

「薬膳」という言葉はここ2000年に入ってから定着した言葉の様にも見えます。
wikipediaで見てみると
中医学理論に基づいて食材、中薬と組合せた料理であり、栄養、 効果、色、香り、味、形などすべてが揃った食養生の方法である。「薬膳料理」と称されることもあるが、「膳」は「料理」の意味を含んでいるため誤りである。
などと書いてあります。
中薬?ということで、
中薬も検索したところ
日本でいう漢方薬のことで,中国の伝統医学を「中医学」と称することが多くなったように,この言葉も近年になって使われ出した。
と書かれています。
「漢方」と「薬膳」の違いは非常に曖昧に見えますが、
薬膳の方が食事療法に近いという感じでしょうか。
最近薬膳カレーや薬膳鍋などの専門店なども出て来ていますが、
そこにも必ずと言っていい程生姜が使われているので、薬膳という側面もあるようです。

スパイスとしての生姜

スパイスと聞いて避けて通れないのが「カレースパイス」だと思います。
カレーのといえばインドですが、世界での生姜の生産地No1はインドです。
次いで中国となるのですが、カレーのスパイスに必ず使われているのが「生姜」です。
スパイスの種類は数多くあるので、日本人にはなじみが薄いかもしれません。
そのスパイスの種類の中でもなじみが深いのが「生姜」
だから、生姜と聞いてスパイスを想起する人も多いのではないでしょうか。

薬味としての生姜

日本で一番生姜が消費されているシーン。
それは、豆腐や刺身などに添えられる薬味でしょうか?
実際調べた事は無いので分かりませんが、
一般家庭では生の生姜を磨り下ろすよりも
チューブの生姜の消費の方が多いでしょうから、
きっと薬味に使われる事が多いのでしょう。
その他にも、魚の臭み取りや生姜焼きなどの調味料として
使われる事も多いですが、「薬味」というイメージは強いですよね。