はじかみ(薑)の由来

生姜にはたくさんの呼び方がありますね。
「根しょうが」「囲生姜」「ひね生姜」「生しょうが」
もう一個あります。
それが「はじかみ(薑)しょうが」

はじかみ(薑)の由来

DSC_0338
「はじかみ」は生姜の古くからの呼び方なんです。
古事記にも登場するくらいなんです。
ちょっと関係性が難しいので
混乱する方もいらっしゃると思いますが、
順番を追って、分かる範囲で書きますね。
前提として、生姜とはどうやら中国から伝わったものの様です。
生姜は中国では「生薑」と書かれており、「薑」の漢字の代用として
「姜」が使われているとの事。
では薑(はじかみ)にどうして生をつけるのかというと、
そもそも漢方薬として多様されていたため
乾燥させる事が多かったので、乾燥と生の区別するためではないかと
言われています。
事実、漢方には「乾薑(かんきょう)」といものがあり、
正確には違いますが、生姜を乾燥させたものの事を言います。
姜の読み方も「姜(きょう)」で、
これはおそらく中国の漢性の一つではないかと言われています。

「はじかみ」とは辛いものの総称

そして、日本に薑(はじかみ)が来るわけなんですが、
ちょっとややこしいのが、
「山椒」も古くは「はじかみ」と呼ばれていたため、
混同を防ぐために、生姜の事を
「くさはじかみ」とか「くれのはじかみ」と呼んでいたそうです。
日本では辛いものの総称を「はじかみ」と呼んでいたんですね。
この「くれ」というのがおそらく中国の「呉(ご)」の事で、
読み方を変えて「くれのはじかみ」なんではないでしょうか。
で、中国語で「キョウ」という漢字が
どうして「はじかみ」という読み方になったのかというと
諸説ありまして、
「はし赤み」がなまったものという説が一つと
「歯でかんで、辛いもの」からきたという説です。
でも、近年になって、はじかみと言えば生姜のイメージが強くなってしまったので、
山椒の名前を奪っちゃった感じになったみたいですね。
最近では、はじかみという呼び方をされる方は少なくなり
地域によっては特定の料理を指したりしているみたいです。

「はじかみ」という料理/レシピ

そう、これです↓
はじかみ
焼き魚の上にちょこんと乗っているこれです。
これも「はじかみ」と呼ぶので、ネットで検索する場合は
いろんなはじかみが出てしまいますよね〜
ちなみに、日本料理に出されるはじかみは「小生姜」の分類に入り
葉生姜、小生姜、矢生姜なんて呼ばれているものを甘酢漬けにしたものですね。
はじかみの作り方は簡単で材料は以下の通り
葉生姜・・適量
瓶・・・・保存用、厚手のコップも可
お酢・・・200ml
砂糖・・・100g
塩・・・・20g
鍋でお湯を沸かします。
熱湯に葉生姜をさっとくぐらせ
そのお湯で瓶を約1分煮沸します。
お酢、砂糖、塩を鍋に入れ、溶けたら葉生姜と一緒に瓶に入れます。
冷蔵庫で冷やしたら出来上がり。

まとめ

ちょっと話がそれましたが、
前回、囲生姜の名前の由来について書きましたが、
もしかして、薑(はじかみ)の格数が面倒だったので
似た漢字の囲という文字を代用しているのかもしれませんね。
昔の事はよくわかりません。。。。。。
でも、今回調べてみて、なかなか興味深い結果になったと思います。
今後も生姜に関して、いろいろ調べてまとめていきますので
宜しくお願いいたします。