種生姜の保存方法

種生姜の保存方法

秋に生姜の収穫をしたら、来年の春に植えるための種を残さなければいけません。
その際に難しいのが種生姜の保存方法。
実際長年やってらっしゃる農家さんでさえ失敗してしまうことの
多い種保存。簡単ではありますが、ご家庭で保存する際に
どうやればいいかまとめてみました。

家庭での種生姜の保存方法は?

一番簡単なのは、
1、生姜収穫後を泥付きのままビニール袋に入れる
2、発砲スチロールの中に保管
3、出来るだけ寒くない場所、暑すぎない場所に保管(だいたい15度前後が最適)
4、3月ごろ開けてみて、色づいていればおそらく種生姜の出来上がり。
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種生姜の保存のポイント

生姜を収穫して、葉っぱを切ったものを保存するのですが
その際に、茎と生姜の部分が溶け出します。
その溶け出した時にできる熱が問題で
その熱を冷ますために湿度を上げておきます。
それが湿度90%といわれる所以です。

農家さんの場合

実は農家さんによって保存方法は全く違います。
横穴を掘って生姜を保存される方
最初から保温庫に入れられる方
スプリンクラーみたいな保水施設を使う方、使わない方
基本的には横穴なんだけど、夏だけ保温庫に入れる方
本当に様々です。
一般的に横穴はこんな感じになっています。
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上部にスプリンクラーみたいなものがついています。
もっと長い横穴だとこんな感じ。
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大規模な農家さんだと、大きな保温庫を持ってます。
オレンジ色のコンテナの中にはビニールに入った生姜が保管されています。
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そもそも種生姜って何?

種生姜なんて言葉を何度も使っていますが、
種生姜も通常の根生姜も全く同じものです。
種といっても食べれますし、芽が出る生姜だと植えれば
育てることもできます。
保存方法といっても特殊な事はなく、
新生姜を越冬させて、根生姜にする行為と全く同じなんです。
種生姜とは写真の様に芽がでる生姜の事です。
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種生姜の発芽

種生姜の植え時はだいたい「桜前線が通り過ぎたあたり」と言われています。
植えてから芽が出るタイミングは約50日と言われていますが、
これは間違いです。
分かりやすく50日と言っているだけで、
正確には気温×日数の積算合計数が発芽と関係しているんです。
だから、50日経っても、気温が低いままだと芽が出ない場合があるんです。
逆に冷蔵庫に入れておいても芽は育ちます。
あと、深く掘りすぎると芽が出るタイミングが遅れます。
なかなか難しい様に思いますが、
詳しい事を知らなくても生姜は育ちます。

種生姜の芽出しすべきか?

いろんな農家さんに聞いてみましたが、生姜の芽出しをせずに
土に植える方が多い様な気がします。
長年やっていると、芽が出てくる方向がかわるので、
「太陽が昇る方向に向かって芽を植える」なんて方もいらっしゃいます。
もし、芽が出てくるのが遅い場合は、
芽が下を向いて植えている可能性もあります。
その場合は、上に向き直して植えてあげてください。
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